四季折々掛け替える
四季のある日本では、その移ろいを屋外の景色だけでなく家庭の中でも楽しんできました。桃の節句の時には桃の花を、端午の節句の時には菖蒲の花を、七夕の時には笹の葉を、重陽の節句の時には菊の花を厄除けとして飾ります。掛軸を掛け替えることにより、四季折々の表情をご家庭の床の間でお楽しみいただけます。
おもてなしの心を表現
お客様をご自宅へお招きする時には「おもてなしの心」をお伝えするためにも、床の間に掛軸をお飾りください。季節の花々など時期に合った作品、もしくは季節を問わず掛けられる「四季花」もおすすめです。特に大切なお客様をお迎えする際は「ようこそお越しくださいました」という最上級のおもてなしの心を表現する「牡丹」をお掛けください。
健やかな成長を願う
桃や菖蒲には邪気を祓う力があるとされ、魔除けや厄除けの願いを込めて飾る題材です。ひな人形や兜飾りと一緒にお掛けいただければ、祭の雰囲気を一層引き立てていただけるものと思います。お子さまのご誕生記念の命名軸も節句人形の脇飾りとしてお飾りいただけます。
いつでも掛けられる
掛軸の題材は商売繫盛・出世・開運・無病息災・厄除けなど、縁起物にちなんだ意味を持つ図柄が豊富です。赤富士・松竹梅鶴亀・ふくろう・瓢箪などが慶祝・吉祥の代表的な題材。お祝いの席にはもちろん、年中掛としてもお掛けいただける縁起物。ご新築祝の贈り物としてもオススメいたします。
ご法要やお盆に掛ける
年回法要や御命日、お盆・お彼岸には名号や仏画をお掛けください。浄土宗や浄土真宗の御本尊である阿弥陀如来に帰依する「六字名号」、曹洞宗や臨済宗の御本尊である釈迦如来に帰依する「釈迦名号」など各宗派用を取り扱っております。
2~3ヵ月を目安に掛け替えを
どんなに高級な掛軸でも掛けっぱなしでは傷んでしまいますし、しまいっぱなしもよくありません。2~3ヵ月程度を目安に掛け替えをおすすめいたします。しまう際には桐箱にお入れしますと桐ダンスと同じく湿気を自然に調整し、防虫効果も期待できます。
上記のように、四季や行事ごとの題材が「7幅以上揃っていれば最適」といわれていますが初めて掛軸を買おうという時にいきなり7幅も揃えるのは大変です。
まずは、①もしくは⑦の年中掛からお求めになられるのをおすすめしております。その後、季節や行事に合わせて買い足していかれてはいかがでしょうか。