母親のひな人形を譲り受けることについて「よくあるご質問」をご紹介します。
A、お家によって個人のお考えもありますので「絶対ダメ」とは言えませんが、答えとしては「良くない」です。
ひな人形の起源を簡単に申し上げると
「女の子の厄を人形や紙にうつして、川に流すことで厄払いしていたもの」
ですから、お母さんの使っていた人形をお下がりで赤ちゃんに渡すと「お母さんの厄をからった人形を赤ちゃんに渡してしまう」というのが良くない理由です。
もちろん『そんなの人形屋がいっぱい売るための理由付けでしょう』といった具合に、お客様と談笑することもございます。
医療が現在ほど発達していなかった時代、生まれた赤ちゃんが病気にならないように、健康で美しく育ちますようにと、心から神仏に願ってお飾りしてきたことでしょう。日本では古来よりあらゆるものに魂が宿るという考えがあり、日本人ならではの精神性は大切にしたいものです。
ひな人形は今日まで時代背景に合わせながら進化し受け継がれてまいりました。お人形の大きさや種類(衣装着や木目込み、親王飾りや段飾り)は問いません。女の子おひとりにおひとつのひな人形をご用意して健やかなご成長を願い、日本の伝統文化であるひなまつりをお楽しみ頂けましたら幸いです。